第2回開催レポート 茨木のり子「握手」/リュドミラ・ペトルシェフススカヤ「薄暗い運命」

第2回の白山夜。

参加者は区内にお住まいの女性。

わたしと同じ学年で、館主も1歳違いのため、

同世代ならではの話題に花が咲きました。

 

「以前、20年以上の歴史ある読書会に参加していたけれど、

人数が多くて発言できないし、

知識人の話をみんなが受け身で聴く形になってしまうのがイマイチ。

少人数でディスカッションができる読書会が、自宅近所の白山であるなんて!」

とピピッとひらめいてご参加くださいました。感謝!

開始の18時半に来てくださって、

まずは花みちの居心地を味わっていただくため、1時間ほど読書。

そして19時半から読書会を始めました。

この日読んだのは、
・茨木のり子の詩「握手」
・村上春樹編訳書の中から「薄暗い運命」

読んでいきなり「詩自体の良さがイマイチよくわからない

というひと言に、びっくりのわたし。

「この選書でよかったのか?!」と一瞬たじろぎましたが、

そこは良し悪しではなく、感じ方の違いが楽しいところと気をとり直し...

「そもそも詩って何を伝えようとしているのか」

「気持ちや感じたことを詩の形式でテキストにされても響かない」

「ストレートな表現の方が好き」という話から、

普段どんな本を読むのか、映画を観るのかなどへ発展。

好きな理由を聞いてみると、

「ああ、この人はこんな風に世界をとらえているんだな」とわかります。

握手そのものについての話もたくさん出ました。

「最後に握手したのはいつだったか思いだせない。

習慣がないけどみんなはどう?」という問いかけから、

自分はよく握手するという男性は、

「相手に印象を残したい、感謝の気持ちを伝えたい、励ましたいときにしている」とのこと。

他に、

「握手を求めるのは、積極的に心を開こうとしている、

 深いコミュニケーションをはかろうとする姿勢」

「丁寧な人間関係をつくることの自己表現」

などの感想が出ました。

普段読まない詩だからこそ、あえて読んでみる。

しかも複数人で読んでみるのが、面白いのかもしれません。

これがきっかけになり、次の超短編「薄暗い運命」でディスカッションはさらに盛り上がりました。

この短編から「あなたが個人的に思いだすつながりを教えてください」をテーマにしました。

実はわたしはこの話を一度も読まずに持ってきたのですが、

こんなに「薄暗い」ラブストーリーだとは想定しておらず、

「大丈夫かな...」とこれまた一瞬たじろぎましたが、

そこは皆さん、もういい歳の大人

酸いも甘いも噛み分けた経験から、

「時は贈り物」

「離婚は×なんかじゃない、二重丸◎」

「離婚ていってみれば"バンドの解散”」などの名言が飛び出し、

とても初対面とは思えないぐらいにワイワイ楽しいディスカッションになりました。

今回読んだぐらいの3ページちょっとのぐらい長さの「超短編小説」。

アメリカでは、Short-Short-StoriesまたはSudden Fictioと呼ばれています。

このぐらいのボリュームだとその場でも負担なく読めるようなので、

今後の選書の参考にしようと思います。

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次回の白山夜は、4/23(水)18:30〜(19:30〜読書会)です。

ご参加をお待ちしております!
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