第3回開催レポート 村上春樹「沈黙」

第3回の白山夜。

3回目とは思えないほど寛いだ和やかな雰囲気の中、スタートしました。

本棚も4つになりました。

小説以外にも画集、写真集、マンガやCD、DVDなども並びます。

「あの人が読んでいる本だから読んでみたい」

という出会い方ってやっぱりいいものです。

 

読書会に入る前に、

「どうして本を読むのか」

「どんなときに本を読むのか」という話になりました。

 

わたしにとって本は、三度のごはんと同じように日常にあり、

スキマ時間のあるとき、心穏やかになりたいとき、

自分と対話したいときに自然と手が伸びるものです。

バッグにも必ず一冊は入っています。

でも本を読まない人は、読書の代わりに何をしているのでしょうか。
本をあまり読まないというメンバーからは、

「人と会う、買い物をする、趣味に没頭する...」などいろいろ出ましたが、

中でも「身体を鍛える」は読書に近い行為ではないかと思いました。

読書も頭や心の筋肉を鍛えるようなところがあります。


こんなふうに、白山夜は、普段本を読まない人も大歓迎です!

 

この日の読書会で読んだのは、

・「沈黙」村上春樹

短編集「レキシントンの幽霊」に収録されているもので、

今回は中高生の集団読書教材として、

全国学校図書館協議会から発行されているものを使いました。

(ちなみに全国学校図書館協議会は文京区にあります)

 

読み終えたメンバーから開口一番「これは面白い!」という声が上がって、
思わず心の中でガッツポーズ。

心震える読書体験の提供は、選書者にとって無上の喜びです。

村上春樹がこんな小説を書く人だとは知らなかった、

という発見もあったようです。

初ハルキ、というメンバーもいました。

 

【もし村上春樹がこの読書会に来たとして、あなたなら何を言う?どんな質問をする?】

をテーマにディスカッションを進めました。

「中心人物と同じような体験をし、同じように感じたことがあるから、とても共感しながら読んだ」

「この物語を読んで救われる中高生はいるはず」

「とてもうまく社会の縮図を表現している。学校だけではなく政治もそう」

「無関心な人々がモンスターを作り出す」

「"沈黙の螺旋"と"悪魔の代弁者"という言葉を思い出した」

「ベストセラー作家と呼ばれ常に脚光を浴びている、“大きな物語”を生きているあなたが、こんな“小さな物語”を書くのはなぜか。あなたは小さな物語の側に立ったことがあるのか?」

など、さまざまな意見から出ました。

 

この作品は、自分の経験について振り返ることもできるし、

社会という大きな枠でとらえることもできる傑作だと思います。

複数人で読んでみて、あらためてこの小説のもつ力を感じました。

「キラキラ生きてる人の楽しい話(”大きな物語”)ではなく、

主人公が陰を引きずっている方が読み応えがある」

というリクエストを受けて、次回は何を読もうか、

楽しみながら思案中です。

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次回は、5月14日(水)18:30〜(19:30〜読書会)
です。ご参加をお待ちしております!
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