第5回 開催レポート よしもとばなな「ともちゃんの幸せ」・ヘミングウェイ「静かで明るい場所」

花みちが大好きなわたし。

昼もよいけれど、やはりこの時期は夜が格別。

障子を開けると頬をなでる夜風が気持ちいい。

蚊取り線香の匂いに、いろんな記憶が呼び覚まされ、しばし過去と現在を行き来していました。

落とした灯りに浮かび上がる廊下や柱、部屋の意匠を見ていると、

まるで異空間に飛んで来たように感じます。

ここまできちんと手入れされて、

約100年残ってきていることがほんとうに奇跡。

まちの財産ですね。

花みちに入れる、というだけでも、

この読書会はほんとうに価値がありますよ〜

 

さて、今回は6人のメンバーが集まりました。

はじめましての方がお一人。

仲間内で読書会を開催するほどの本好きとのこと。

課題本を読んで、調べ、文章を書いて、

専門知識も総動員しながらディスカッションするという

かなり力の入った会をしている一方、

それとは違った場に参加してみたくて、と参加してくれました。

 

この日読んだのは、

 ◎ともちゃんの幸せ(よしもとばなな「デッドエンドの思い出」から)

 ◎清潔で明るい部屋(ヘミングウェイ「ヘミングウェイ短編集」から)

 

「ともちゃんの幸せ」は、

人生の難局をどう捉え、乗り越えてきたのか、

という一人ひとりの視点が興味深く、

それも年齢や性別によって異なる部分、

同じ部分を感じることができました。

いろいろな辛いことがあっても、

変わらないものがあるということは、

若いときには残酷に思えたが、

歳を重ねるうちに実は世界の優しさなのではと思えるようになったという感想も。

よしもとばななという小説家は、

どんな背景をもっていて、何を伝えようとしているのか?や、

自分とよしもとばななの小説との関わり(辛いときに支えになった)なども出ました。

 

 

「清潔で明るい部屋」は、みんな「わからない」という感想。

この時代における、灯りのもつ意味があったのでは?

一人ひとりにとっての居場所の持つ意味はいつも違い、

その意味をわかり合うことの難しさがあるのでは?などの感想も出て、

わからないながらも、みんなで読み解くことで、

たぐり寄せられてくるものがあると感じました。

 

あまりにも有名な小説家の本も、

読んだことのない人には読書の世界が広がるよいきっかけになるし、

その小説家がもともと好きな人にも、

必ずなんらかの発見があるのが楽しいところです。

 

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次回は、6月11日(水)18:30〜開場、19:30〜読書会です。

お申し込み、お待ちしております。

http://hakusan-yoru.jimdo.com/contact/

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そうそう、突然ですが、文京区しばりやめました。

よく考えたら月に1〜2回水曜夜に白山に来られる人なんて限られてるし、

それ以上のしばりは不要なんじゃないかと気づいたのです ^^; 

...というわけで、どなたでもご参加いただけます!

 

実際始めてみないとわかんないこと多いです。勉強、勉強。

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