第25回 津村記久子「ブラックボックス」

前回に続き、「高校生のための近現代文学エッセンス ちくま小説選」からの選書です。

 ◎「ブラックボックス」津村記久子

 (「高校生のための近現代文学エッセンス ちくま小説選」

   本文は「とにかくうちに帰ります」新潮社による)

初めて知る作者でしたが、仕事というどっぷり日常生活に関わるテーマについて、みんなが何を考えているか、日々向き合っているのかをディスカッションしてみたくて、取り上げました。

たった9ページの短編(Sudden Fictionといってもいいかも)の中にドラマがあり、作者の筆力を感じる濃い内容でした。

職場で似たような理不尽な経験をしたことがある。わかるわかる。という話や、職場でどう振る舞うのが生き易いか、あるいは生き辛いか、という話が出ました。今まさに直面している職場での問題についてのエピソードをシェアし、労いあうというシーンもありました。

これを読んで高校生はどう感じるのだろう。働くって、仕事ってどういうイメージを持つのかな、なども考えました。

誰もが経験している、あるいは一度は考えたことがあるテーマは、やはり話しやすく、その人の生き方の深いところまで見えるようで、興味深いひとときでした。


◎今回のメンバーおすすめの本

・いきのびる魔法〜いじめられている君へ/西原理恵子

・野垂れ死に/藤沢秀行

・ツナグ/辻村深月

・アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス

・働きマン/安野モヨコ


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次回は、5月13日(水)18:30〜21:00です。

いつもの通り、事前読書不要です。

読むスピードに自信のない方も大丈夫です!

 

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