第29回 芥川龍之介「藪の中」

この日は、芥川龍之介「藪の中」を読んで、

みんなで真相を推理するという趣向で進めました。

これはメンバーからのアイディア!素晴らしいセレクトに感謝!


「藪の中」は、京都の山科近くの藪の中で見つかった

男の死骸をめぐる7人の証言から構成されている短編小説。

ほんの17ページの話なのですが、戯曲のようだし、謎は多いしで、

一人で読んでいるときは全然頭に入らず、何度も読み返してしまいました。


メンバーからも、

「"藪の中"は昔読んだけどあまり印象に残っておらず、

新鮮な気持ちで読みました。

私の場合、一人で読んでいたら"謎多すぎ!次行こう!"って

深く考えずにやりすごしてしまいそうですが、

みんなで読むことであれやこれやと突き詰めていけて面白かったです」

という感想が出ました。


やっぱりわたしだけじゃなかったのね...!


どんな本でもみんなで読むと楽しいけど、

今回みたいな謎解きは特に、わいわいやるのが断然楽しい!と実感しました。

また、男女ともに「妻が怪しい」説で一致しましたが、

別の人と読めば、また別の説が出ることでしょう。


「真砂のような雰囲気のある美人とは、生きるのが大変そうだな」という感想も。確かに〜!


この藪の中をベースにした黒澤明の映画『羅生門』も観たくなりました。

(芥川の作品に「羅生門」があるのですが、

映画の中身は「羅生門」ではなくて「藪の中」という...ややこしい...。)


久しぶりに参加してくれてメンバーが

「やっぱり白山夜の空気はいいなぁと再確認。

今回もわたしだけでは出会えなかった選書で、

新しい物語にわくわくしました」と言ってくれて、うれしかったです。


*写真右下が「藪の中」が収録されている「地獄変」芥川龍之介。

 その他、メンバーおすすめの本

 ・サーカスナイト/よしもとばなな

 ・コーヒーゼリーの時間/木村 衣有子

 ・カラマーゾフの兄弟/ドストエフスキー

 ・とはずがたり/次田 香澄(訳)


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さて、次回は7/8(水)18:30-21:00

まだお席ございます。メンバーの選書と司会で進めます。二人で中身を練っているところ。どうぞお楽しみに。

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