第37回 エドガー・アラン・ポー「黒猫」

会場に着いたとたん、雨がザーッと降ってきて焦りました。雨女/雨男とか、そんなんあるか!と思ってるわたしですが、白山夜の日の降水確率が高すぎだよね…という気も最近してきました。


この日は珍しく少人数で、主宰者と常連さんと、はじめましての方が二人の、計四人で開催しました。「前々から来たかったんだけど、小さい子どもがいるとなかなか参加できなかった。ようやく時間がとれた」と、参加してくれた女性。

昨年、白山夜とは別に開催した読書会「何を怖れる」の参加者さんのレポートからたどってきてくださった男性。(そのブログ記事>>http://ameblo.jp/lychee-tangerine/entry-11999583502.html

白山夜に出会ってくださってありがとうございます!

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この日は、エドガー・アラン・ポーの「黒猫」を読みました。

これも有名なわりには、ちゃんと読んだことない系の小説ですよね。白山夜ではそのような名作、古典もどんどん発掘していきたいです。


この物語は「信用できない語り手: Unreliable narrator」によるモノローグで進んでいきます。読後は、「どうしちゃったの、この人!」とか「なるほど犯罪に至る心理ってああいうものか」などの感想がわいてきましたが、次第に...自分について、あるいは過去に起こった出来事について語っているものの、彼の視点のみに固定されているので、都合の悪いことは省かれているし、真実は歪められているし、記憶は曖昧だし、幻覚・幻聴の可能性はあるし…で話しているうちにどんどん怖さが増してきました。


狂気に向かっていく中でも、語り手は実に冷静に自分を分析し、文学の薫り高い語り口で心情を綴っていく。知識も知性も持ち合わせているからこそ、その彼を破滅させた悪のために悪を成したい欲求とはいったいなんなのか?それに近いものってギャンブル?他にはなにかあるか?などの話も盛り上がりました。


「コントロールしたい欲求」についても話題にのぼりました。弱いものを征服する(他傷)ことでその欲求を満たすのか、自分を貶め虐める(自傷)ことで満たすのかは、紙一重ではないか。結局この人は自分が嫌いなのではないか、自分のコントロールの構図に入ってこない猫に対して、畏怖と恐怖の両面から憎しみをもったのではないか。などなどの感想もありました。


ご参加ありがとうございました!


次回は11/11水、ポッキーの日です。ご参加お待ちしております!

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