Message from 白山夜

 

 2007年、一本の映画が公開されました。

「ジェイン・オースティンの読書会(The Jane Austin Book Club)」

 

友人の人生のスランプを慰めようとした

1人の女性バーナデットの思いつきから、

4人の女性と1人の男性をメンバーに加え

ジェイン・オースティンの小説を読む読書会が立ち上がります。

小説を読み進めるにつれて変化していく彼女たちの日常や、

読書会メンバーの間にうまれる不思議な関係性を、

丁寧に描いていく物語です。

 

これを観たとき、わたしはすぐに

「こんな読書会やってみたい!」と思いました。

しかし、何の会もサークルも立ち上げた経験のないわたしにとっては、

ハードルが高く、夢のような話......。

今から6年前、当時31歳でした。

 

その後、出産、育児、転職などもあり、

すっかり映画のことは忘れていました。

そう、自分の生い立ちや心の病と真剣に向き合うまでは......。

 

今年(2013年)に入り、ふと思い立って、

わたしはいくつかの読書会に参加してみました。

 

ある読書会は、事前に読んできた本の感想を順番に話し、

他の参加者は、感想に対してフィードバックや質問をする、という内容。

 

また別の読書会では、

参加者が、おすすめの本を持ち寄って紹介し合う、という内容。

 

もちろん、自分の知らない本のことをより広く浅く、

また時には深く知ることはできました。

本に対する想いが深まったことも事実です。

しかし、何かが足りなかったのです。何かが......。

 

そう、

もっと話したかった。

もっと他の参加者のことを知りたかった。

 

 

そして思い出しました。

6年前に観たあの映画「ジェイン・オースティンの読書会」を。

 

ちょうど休職して心のリフレッシュが必要になったこともあり、

2013年の夏から

「わたし版“ジェイン・オースティンの読書会”」づくりへの

模索が始まりました。

 

 

 

あの映画でわたしの心を強烈にとらえたのは、

一冊の本をめぐってさまざまな視点から、徹底して行われる議論、

回を追うごとに深まっていくメンバー同士の関係性、

そして、

次第に浮き彫りになるメンバー一人ひとりの生き様でした。

 

わたしの思い描く読書会もまさにそう。

いわゆる「読書会」ではなく、

映画の原題にもある「ブッククラブ」だったのです。

 

同じ時間を共有する。

 

やり取りを重ねるごとに、

みんなが自然と本音で語り出す。

 

その人の考えや思い、意外な一面が見え、

どんどん親近感が湧く______。

「読書がさらに楽しくなるブッククラブ」(吉田新一郎著)

にこうありました。

「ブッククラブは人間関係を築くための最高の機会」と。

 

そして2014年1月......。

 

場所の問題など、ゼロから会をつくることは

思っていた以上に大変でしたが、

友人たちの支えもあり、

念願のブッククラブを立ち上げることができました。

 

名前は「白山夜」。

 

「友だち」「仲間」「同志」______。

呼び方は何だっていい。

自分にとって特別な人たちがいる場が自宅の近くにあれば、

毎日の暮らしが、きっともっと楽しくなるはず。

 

分かり合える人とのつながりが、

人を救い、支えるとわたしは信じています。

 

一人ひとりの持ち寄りでつくる、この小さな集い(Society)。

あなたの参加を待っています。 

 

2014年1月15日

 

 

主宰者プロフィール

 

Name

せいこ

 

Profile & Activity

1976年生。滋賀県出身。幼い頃から「風呂場以外、いたるところに本のある」環境で育つ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)にてイタリア語を専攻。在学中に図書館司書資格を取得し、公立図書館にてアルバイトをする。図書館サービスの奥深さに感銘を受けつつも、なぜか卒業後は上京し、映画の世界へ。シネコンのフロアマネージャーを務める。その後、ドイツ留学、外資系税務コンサルティング会社の営業等を経て、2012年より場づくり人材育成のベンチャー企業にて、ファシリテーター育成やワークショップ・デザイン、コミュニティ運営のプログラム企画や講座講師に携わる。「かるたCafe〜百人一首を楽しむ大人の部活」「コラージュで描く未来」「能・文楽鑑賞ツアー」などを企画・主宰。

 

Interest

 

本:

村上春樹「海辺のカフカ」

多和田葉子「溶ける街、透ける道」

中島敦「弟子」

ヘルマン・ヘッセ「シッダールタ」

ガルシア・マルケス「予告された殺人の記録」

ジュンパ・ラヒリ「停電の夜に」

etc...

 

音楽:

ジョニ・ミッチェル

大橋トリオ

Calm  

etc...

 

映画:

「パリ・テキサス」(ヴィム・ヴェンダース監督)

「デッドマン・ウォーキング」(ティム・ロビンス監督)

「永遠と一日」(テオ・アンゲロプロス監督)

etc...

 

その他:

文楽、能楽、写真、建築などの鑑賞

切手収集

多肉植物の寄せ植え

 

Blog

白山夜の本棚@ブクログ